世代を越えて伝える事。
あたしの身内にグレートな方がいる。
バー様だ。
あたしの一族は存命中の人間は基本的に「破壊力」は抜群である。まぁ、その力は腕っぷしなのか知能なのかは別の話だ。
その中で、無駄にプライドが高いのがいたりする。
あたしが昔から好かないヤツだ。あちらも同じ事を思ってるだろうけど。
一応、その好かないヤツが我が一族を率いてるつもりだから泣けてくる。所詮は井の中の蛙だ。
追い込まれると、腕っぷしで解決する位のヤツだが、いくら吠えても何とやらだ。ただ、具合悪い事にヤツの遺伝子が濃いクソッタレが土壇場で一緒に調子にのるから面倒だ。
同じ遺伝子が組み込まれてるあたしは辟易する。
ただ、その一族を影で統率するのはバー様だ。
一族で苦労したバー様は、ニコニコしながらも的確な一発でヤツやクソッタレを落とす。落とし方は見事だ。あたしへも、弱かった小僧からクソガキを経て今でも世話を焼かせてしまっている。
親代わりみたいなバー様にまだ孝行しきれてない。
あたしを取り巻く現状に敵意剥き出すヤツとクソッタレを牽制しつつ、あたしの話を聞いてアドバイスをくれる。あたしは何度助けられたか。
しかしながら、そんなあたしもケジメをつけなくてはならない。
いつか、ヤツやクソッタレと分かり合える日は来るのか?そう思いながら、いつかくる決着の日に備えるのだ。
遺伝子や血は繋がらなくても、次の世代に伝えられる事はある。あるゲームの受け入りだが、あたしに衝撃を与えた。
あたしも、シッカリと山積された問題に向かいながら「何を次の世代に伝えるか」を考えたい。
良かった事や悪かった事、色々な事をだ。
あたしが全てを伝えられた時に天寿を全うできるようにだ。